第82話    「今年の団子釣り」   平成20年09月15日  
今の処、自分の釣りは毎年少しずづではあるが更新を続けている。

 
釣りをしている以上は、進化しなければならないと考えている。進化していなけれは釣りは停滞してしまう。停滞した時は即ちその時は残念ながら釣りを辞める時だと考えている。釣りは自己満足の趣味とは云え、自分の釣りがこれで完成だと考えている人は少ない。一生進化していなければならないと考えている。だから楽しいし、又釣りに出かけようと云う意欲も湧いてくるのだと思う。

 
今年の課題は今まで使っていた集魚剤が廃番となった。それに安くてより効果的な集魚剤を探す事である。週に二回程度の3~4時間の釣りであるが、数をこなせばそれなりの費用もかかる。

 
集魚剤も高価な物から、安いものまで相当な数が市販されている。その中から自分に合う集魚剤を選ぶのは中々大変な作業である。集魚剤と云っても何でも混ぜれば良い物ではない。チヌの好きそうなもの、バラケ具合、沈下速度、水具合等々個々に特徴がある物が市販されている。その個々の特徴を活かし、如何に自分に合ったものを作り上げるかが勝負となる。

 ただ漫然として釣るのではなく、自分の作ったブレンドで魚が釣れた時の感激は一塩の物がある。季節でもその配合が異なるから、基本は同じでも新しい物が年を通して使えるものでもない。チャレンジの精神が大切だと思う。自分の場合新しい配合を考え出す時に要する時間は、約105回ぐらいの試釣をする。自分の納得の行く配合を考える為に時間がかかる。実はその時間が非常に楽しい。

 
基本的パターンは費用を抑える為に、糠(30キロ入りの米袋に満杯200円を両手で1112杯)を多目に使用する。そして糠の半分は砂を混入する。それにパン粉400gを混ぜ合わせている。これも春先に100円程度で、特売で売っている時に大量に買っておく。市販の集魚剤(基本的に400円以内)一袋、これにチヌパワー、細引きサナギ、市販の押し麦を少量加える。36cmのバッカンに大体89分目入る。これで約二回分の釣行分となる。餌は400円1キロのオキアミで自作(14〜5回分)しているので、一回の釣行が500円程度で済むことになる。

 
ウキも今年から、多少改装に余念がない。今迄自作、改造したものは100本以上となる。毎年同じでは面白くない。例え出来は良くなくとも、マイウキで魚が釣れた時の感激は、これ又一塩である。

 
魚釣りは決して金を掛けたから釣れると云うものでもないし、良い道具で釣ったからと云ってそれに比例して釣れるものでもない。また恰好で釣るものでもない。自分が満足できる釣りであれば、それで良い。